自分は一度「首!」になった事があります。
帰国して銀座のレカンで働いた時の事です。
その時のシェフは城さん。
忘年会の席上で「来年から来なくていいから」と。
でもその時の事があったおかげで、その先の色々な事柄をちゃんと乗り越える事が出来たと思います。
働くという事は「生きる為」だと思います。
働いて稼いだお金で生活する。
自分達のような自営業は、次の一手の為に稼いだお金を貯めておく。
その「クビ」になった時、本当に困りました。
来月のアパート代が払えないからです。
先輩に頭を下げて業者さんを紹介してもらい、やっとその方の紹介で働ける事が出来ましたが、今度は紹介してくれた先輩と業者さんの顔をつぶさないように、本当に真面目に一生懸命働きました。
そんな「クビ」という経験があって、人から信頼を得る事や信用を得る事の難しさを勉強する事が出来ました。
働くという事は信頼と信用を得て、自分が社会の中で生きて行けるかどうかを、自分自身で世間に実証していく行為なのかもしれません。
アンオー!
フランス語で、上へ!アップ!という意味。
自分の好きなフランス語の一つです。
自分の今の店も初めから繁盛していたわけではなく、毎日売り上げが数千円と言う時もありました。
ある時乳業メーカーに神奈川の繁盛店さんへ連れて行っていただいた事がありました。
引っ切り無しにお客様は来るし、スタッフの動きには無駄が無く、ものすごく忙しいのにスタッフもお客様もみんな笑顔。
もちろんお菓子作りにもしっかりとこだわりを持っていて、ケーキは半製品でも一切冷凍はしない。
焼き菓子は少量ずつ焼いて、大量ストックはしない。
しかし・・ここがすごい!と思ったのは、ヨーロッパで学んで来た本当に「これ!」と言う看板ケーキを日本人が食べやすいようにアレンジしていた事です。
シェフのあの有名なウィーンのお菓子屋さんで働いていたと言うプライドを捨て、今お客様に美味しい物を提供したいと言う熱い気持ちを感じて帰って来ました。
アンオー
ただ技術や知識やプライドや、はたまた同業者の視線や自分が発する言葉や・・・
そんな物に縛られて、自分が本来「やらなければいけない」
菓子屋としての生き方を見失い、ただ溺れそうになりながら「俺は上を目指している!」と、戯言を吐いていた自分があの時から変わりました。
上を目指すのは大切な事。
でも、上に登るには足元が大事。
す
アンオー!
さて・・・と。
この時期低気圧が日本の上空に居座っていますね。
梅雨前線も。
低気圧は人の身体にも影響を及ぼします。
気圧が低くなると血管が膨張するらしく、神経を圧迫して偏頭痛や倦怠感が出るらしいです。
でも、若い頃はこの血管の膨張は筋肉を作るのに欠かせない事だそうです。
自分は頭痛持ちでは無いので特段困った事にはなりませんが、この時期なるべく水を飲んで血管の膨張に対応しています。
もう53歳ですから。
参議院議員選挙始まったんですね?
ここ印西のような田舎には国政選挙!と言うような雰囲気はおろか、選挙カーすら走っていません。笑
さて、まだ記憶に新しい国会前での「安保反対!」騒動は今回の選挙に影響してくるのでしょうか?
マスコミの言う通り本当に国民の大半はあの法案に反対で、今回の選挙でその民意が示されるのでしょうか?
選挙は民意を反映させる事が出来る国民にとっての唯一の意思表示の機会です。
選挙に行きましょう!
現在この業界は完全な売り手市場です。
ようするに「働きたい」と言う人に対しての、募集の割合が1対10くらいではないでしょうか。
この業界で働くと言う事を「働きたい」と言う人はもう一度よく考えてみてはどおでしょうか。
例えば・・
19か20歳で働き始めて家族を養える給料をもらえるような自分に本当になれるのか?
40か50になった時にこの業界で自分の居場所があるのか。
料理屋を自分でオーナーシェフとしてやるのは本当に大変な事だと思うし、それに向かって戦う覚悟があるのか。
使う側は「働きたい」と思っている側に、今人が欲しいからぜひうちで!
と言うだけではなく、「働きたい」と言う側の人にこの業界の将来の厳しさも語るべきだと思います。